『リフォームに関して』
◆ 古民家篇
Q 古民家に住んでいますが、リフォームして住むか建て替えるか迷っています。
仮にリフォームする場合、耐震性能や断熱性能が向上するのか暮らしやすくなるのか
不安ですが、アドバイスいただけますか?
A 耐震性能に関してですが古民家の場合、問題になるのは基礎部分と木構造の形式です。
基礎部分は、創建時がいつの時代かにもよりますが『石』を使用したものが多く見られます。
石の場合、一体となって連続しておりませんので耐震診断をされると評定が下がってしまいます。
そこで、新たな基礎(鉄筋コンクリート)を造ることが必要になります。
次に木構造の形式ですが、現在の主流である壁筋かい構造ではありません。
リフォームに際し、間取りの変更計画を立てながら筋かいを入れられる壁を新設するようにして
現在の基準にあわせるようにします。
断熱性能に関しては、床・壁・天井に断熱材を効率よく配置します。
また、開口部(サッシ)を付け替えますので現在の断熱性能を有する事は可能です。
暮らしやすさに関しては、古民家の構造が四隅の柱と建具で構成され比較的広い部屋が連続して
い ますので平面計画がしやすいと思います。
また、太い梁組を現すことも可能なことから空間的にも面白いことが可能になります。
最後に、古民家は地元から産出した材料を地元の腕のある職人たちが一生懸命造ったものです。
地域の気候や風土にもマッチしています。
ご事情が許されれば是非、リフォームをして住み続けて欲しいと願ってやみません。
Q 古民家をリフォームすると新築以上に費用がかかりませんか?
A 古民家のリフォーム(再生工事)も様々です。
一例として、大規模な再生工事では現況の古民家の屋根、壁、床を解体し骨組みだけを
残して工事する場合があります。
骨組みだけになった建物を持ち上げ、基礎工事をします。
その後、建物を降ろして水平や垂直を確保します。後は、新築工事と同じ内容で行う場合には
新築工事位の費用になるケースがあります。
内容や傷み具合によって様々なケースがありますので一概に言えませんが現状の調査やご希望
をお聞きした上で、信頼のおける経験豊富な設計者や施工者と取り組めば費用的にも押さえられる
と思います。
Q 土蔵の再生工事の費用はどのくらいですか?
A 土蔵の規模は、その用途や地域によって違いがありますが概ね20〜25坪位のものが多いように
思われます。一番費用が嵩む工事が左官工事です。
特に、ナマコ壁の費用が掛かります。目安としては20万円/坪ですからナマコ壁が多いほど
左官工事は費用が嵩みます。標準的には、1棟あたり250〜300万円位でしょうか。
後は、基礎工事や屋根、大工工事などがあります。
500万円前後で、行われているケースが多いです。
但し、オリジナルの土蔵として再生する場合です。ギャラリーや店舗、住まいなどにする場合は
もう少し費用がかかります。
Q 古民家の再生ではどのように木部塗装をされていますか?
A まず、古材を洗浄しています。元々の色づけに油煙や埃がついていますから丁寧に
洗い落とします。
その上に、木部着色剤にて塗装します。
追加された新しい木材も同様に着色して色合いや濃さを合わせ違和感の無いようにします。
Q 工事期間はどのくらい?また、住みながら工事出来ますか?
A 骨組みだけにして行うような場合は6〜7ヶ月要しています。
部分的な場合は、3〜4ヶ月です。土蔵の場合は、左官工事の内容にも依りますが4ヶ月位です。
大きな民家の場合、住みながら工事を行う場合があります。計画内容にも依りますが、水回り
部分や居間などをまとめて工事し、その後寝室などを行うというようなやり方をしていますので
可能です。
◆ 一般篇
Q リフォーム相談に際し、用意しておくものはありますか?
A 建築確認通知書や建築当時の工事写真があると助かります。
Q 木製キッチンや家具製作だけでもお願いできますか?
A もちろんです。設置場所やご希望を伺って図面を起こします。
そして、いつもお願いしている家具製作者に発注し取り付けてもらいます
Q リフォームは、工事を始めてから費用が嵩むという話は本当ですか?
A 確かにそういうお話を耳にしますが、安易なリフォーム計画を立て工事に取り組みますと
予定外の工事が増え結果、工事費が嵩むという構図だと思います。
事前の調査をきちんと行い、計画を立てることが大切です。
豊富な経験や確かな技術を持つ設計者や施工者を選んで取り組めばそんな事は
決してありません。
Q 解体工事の際に、不要になった家具などの処分が出来ますか?
A もちろん出来ます。但し、建築廃材とは違いますので別途費用が必要です。
Q リフォーム工事でも建築確認申請が必要ですか?
A 増築工事が含まれる場合、その規模によっては必要になります。
例えば、都市計画区域内で準防火地域以外では10平方メートル(約6帖)を超える増築工事には
建築確認申請が必要になります。
Q 水回りの工事は費用が嵩むと言われていますが?
A 建築工事以外に住宅設備機器の設置や設備、電気工事などの工事要素が多い事がその原因
です。
水回りのリフォームは予算的措置を十分してから、取り組まれる方が良いでしょう。